「やりたいことはいっぱいあるのになんで俺には時間がないんだ!」
と思っているあなたに「時間がない」を解決する方法をお届けします。
この「時間がない」という問題を解決するために、世の中には多くの時間術やテクニックを解説した本がありますよね?
- スケジュールの改善
- TO DOリスト
- 締め切りを設定する
といったテクニック的なものですね。多くの本にはこういった対策が書かれています。
こういった本に書かれたテクニックも実践すればある程度の効果はあると思いますが、この記事ではもっと根本的な問題にアプローチしています。
この記事を読めばあなたが「時間がない」と思っているのは幻想かもしれないと気づくことになるでしょう。
「時間がない」は思い込み
「時間がない」を解決するためにはまずはこれを知る必要があります。
そう。「時間がない」はあなたの思い込みなんです。錯覚なんです。
ところで、時間汚染や時間飢餓という言葉を聞いたことがありますか?
時間汚染=常に時間に追われているように感じてしまう状態
時間飢餓=時間が足りない感覚・時間に対する渇望感
この時間汚染や時間飢餓によって時間が足りないと思い込んでいるにすぎないのです。
「時間がない」の原因
「時間がない」の原因のひとつに「マルチタスク」があります。
同時に複数のことをこなすマルチタスクには
- 集中力が下がる
- 生産性が落ちる
- 時間がコマ切れになり、常に時間に追われている感覚に陥る
といった悪影響があります。
このマルチタスクによって時間の感覚を歪められ、時間汚染が引き起こされてしまいます。
マルチタスク以外にも原因があります。
それは、「ゴールコンフリクト」と呼ばれるものです。
コンフリクトとは、競合することを意味します。
つまりゴールが競合してしまうということですね。
2015年にデューク大学で行われた時間飢餓に関する調査で、1つのゴールに対する競合が「時間が足りない」という感覚を作り出すことが明らかになったそうです。
1つの目標達成のためにそれとは矛盾するもう一つの目標があると目標どうしが干渉しあって「あれもしなくちゃ...」「これもしなくちゃ...」という感覚になるんですね。
例えば
- 運動したいけど仕事がある
- 貯金したいけど欲しいものがある
といった具合にゴールがコンフリクト(競合)した結果、やることが多いと感じてしまい同時に複数の事を両立させようと無理をして、焦って不安になり、時間が足りない感覚に陥ってしまうんです。
本当は十分な時間がある
実は私たちの持つ時間は昔と比べてはるかに増えているんです。
実際に日本人の労働時間は昔と比べて減り続けているというデータがあります。
1970年代→平均で年2200時間
2016年→平均で年1713時間
といった具合に大幅に減少しています。
更にテクノロジーの進歩によってプライベートでも無駄を省き、時間短縮できる便利なモノが普及している現代は多くの余暇が生まれています。
このことから私たち現代人は昔の人よりも時間を多く持っているのは明らかです。
ではなぜ、現代人は時間が足りないと思うのでしょうか?
この、時間が足りないという感覚=時間飢餓の正体は
時間がないのではなく、時間がないと思い込むことによるものです。
実際には十分な時間が与えられているのに、やらなければいけないと思い込んでいることが多かったり、焦りの感情で目の前のことに手が付けられなかったりして生産性が下がり時間が不足しているという感覚に陥ります。
忙しいと言っているのに大したアウトプットができていない人は、この思い込みによって生産性が低下している可能性があります。
「時間がない」という思い込みを治す方法
ここまでで「時間がない」というのが思い込みだというお話をしてきましたね。
では、ここから「時間がない」という思い込みを治す方法をお伝えしていきます。
時間感覚を治す方法
- タスクシフト
- 選択的アーキテクチャとセルフディスタンシング
について解説します。
①タスクシフト
まずは時間汚染を取り除くためにマルチタスクとなる要素を徹底的に排除します。
例えば、仕事をしながらスマホをいじらない。机にしまいカギをかけておくなど。
何かを行う時は一つに絞り、その達成に向けて集中するようにしましょう。
時間で区切ったりして一定の達成ラインを超えるまでは目の前のことに集中し、ほかの事は一切考えないように!
複数の事をこなすのがうまい人というのは、取り組むとき一つずつ確実にこなしていき、着実に解消していきます。結果として複数のことが達成できているんですね。
複数の事をこなすのがうまい人は一見マルチタスクを行っているように見えるのですが、シングルタスクを高速で終わらせて次のタスクに取り掛かっているのです。
どうしてもマルチタスクを行ってしまうという人は、「タスクシフト」というテクニックを使いましょう。
「タスクシフト」とは、あらかじめ複数のタスクを切り替えるタイミングを決めておくテクニックです。
例えば、タイマーなどを使って、タイマーが鳴るまでは一つの事をやる。
タイマーが鳴ったら強制的に次の作業に切り替える。
といった感じであらかじめ決めておくんですね。
こうすることで常にシングルタスクで物事を処理することができ、マルチタスクの悪影響や時間汚染から逃れられるというわけです。
実際にやってみると今までマルチタスクで時間をいかに浪費していたか気づくと思います。
シングルタスクを行うといつもより圧倒的に作業が早く終わり、生産性が高まったことをすぐに実感できますよ。
ぜひシングルタスクを行う習慣を身につけてください。
→やるべきことが多すぎる時に見て欲しい。「シングルタスク」のススメと「マルチタスク」の弊害について
②選択的アーキテクチャとセルフディスタンシング
ゴールコンフリクトには2種類あります。
①わかっているけどやらないコンフリクト
ついつい欲望に負けてしまうタイプの問題ですね。
例...ポテチ太るのはわかっているけど食べてしまう・新しいパソコンを貯金が減るのはわかっているけど買ってしまうなど
この問題に対して有効なのは選択的アーキテクチャと言われるものです。
選択的アーキテクチャ=やるしかない環境に自分を追い込んでおくというもの
やるべきこと以外はできない環境を作りましょう。
②思い込みコンフリクト
勘違いが原因で目標の衝突が起きてしまうパターンです。
例...成功するには友達との遊びを減らすしかないと考えている人→実際には友達と遊ぶことによって人脈が広がったり、ストレス解消になって仕事がうまくいくといったケースもある
いかに自分が相容れない目標だと思っていても現実には両立してしまうケースは往々にしてあるんですよね。
こういう思い込みによって生じてしまうのが思い込みコンフリクトです。
この思い込みコンフリクトに対して有効なのがセルフディスタンシングというものです。
セルフディスタンシング=自分の悩みを他人事のように見るテクニック
例...仕事で成功したいけど、子育てで大変で無理だというコンフリクトを持っていたとする。
そんな時自分にとって最高の友人が同じコンフリクトに悩んでいる姿を想像しながら頭の中で彼にアドバイスをしてみる。
こんな風に自分を他人に置き換えてアドバイスしてみましょう。
他人に向けて話しかける様子を思い描くだけで、思い込みにとらわれない答えが出るんです。
なぜか?
人は自分のことを客観的に見ることはなかなかできないもんなんです。しかし、他人に向けてアドバイスすると考えると他人ごとになり客観的なアドバイスができるようになるんですね。
「時間がない」を解決する方法のまとめ
今回の記事では「時間がない」を解決する方法として、
- 「時間がない」のは思い込み
- 「時間がない」という思い込みが生じてしまう原因
- 「時間がない」の対処の方法
について解説しました。
「時間がない」、「時間が足りない」という悩みの解決のために参考になれば幸いです。
でわ!また!
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