【金欠時のレア体験談】お金がなくてパトカーに乗ることになった話

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金欠でお金がない時ってどうしても気持ちが荒んだり、惨めになったり、心がギスギスしたりしてしまいますよね?

私も貧乏歴は20年と長いのでお金がない時の大変さ、苦しさ、気持ちが沈んでしまう感じは嫌というほど経験しています。

しかし、貧乏・金欠・お金がない時は嫌なことや悪いことしかないのか...と考えました。

記憶をたどり思い出したのが今回のタイトルにある「お金がなくてパトカーに乗ることになった話」です。

金欠状態というのは基本的に嫌なものですが、普通なら体験できないことが起こりやすいと経験上感じています。

ということで今回はお金がないがゆえに私が体験しためずらしいことをお話ししていきますので気晴らしにでも読んでみてください。

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金欠時のレア体験談

それでは、私が酷い金欠状態の時に遭遇したレアな体験談を語っていきたいと思います。

お金がなさ過ぎて...

当時の私はお金がなさ過ぎて移動手段に交通機関を使うことができませんでした。

基本的には自転車で移動していたのですが、この時期は頼みの綱の自転車がパンクしてしまっていて修理に出すこともできず仕事に行く際は歩きで行くというのが普通になっていました。

この当時は登録制の日雇い派遣のアルバイトで生計を立てていたので決まった職場というものがなくその日その日で現場が変わるという状態でした。

この日もいつもどうり仕事のある日の前日に派遣会社から連絡が入り仕事現場の場所を告げられます。

「今回の現場はなかなか遠いな…」と思いましたが、断る選択肢は私にはありません。

日雇い派遣というのはいつも仕事があるわけではないので、仕事の依頼というのは貴重なんです。

これを断ると収入減が完全になくなるため断ることはできません。

今考えると低賃金で働く使い勝手の良い奴隷でしたね。(この当時は1日8時間働いて交通費込みで6000円という激安給料でした)

少し話はそれましたがこの日も現場が遠いことに不安と不満を抱えながらも依頼された仕事を受けます。

そして財布の中身を見ながら考えます。

「チャリならいけなくもないか...あ、パンクしてるんだった...どうするかな...片道分の交通費はあるか...でもこれ使っちゃうと飯食えないな...でもしょうがないな...行きだけ電車で行って帰りは歩いて帰るか...よし!そうしよう!」

そんなこんなで迷いに迷いましたが、結局私は持ち金をはたいて行きの交通費に充て帰りは歩いて帰ることで乗り切ろうと決めました。

そして翌日に備えて眠りにつきました。。。

そして当日...

仕事の当日私は早起きして仕事に向かいます。

駅に着き有り金はたいて覚悟の投資をします。

切符を買った後の財布の中身は180円…

ボリュームを失くした財布を見ると心もシュンとしましたが、

「まぁなんとかなるだろ」

自分に言い聞かせて電車に乗り本日の仕事現場に向かいます。

無事に現場に到着し昼ごはんも食べずに仕事を終えたら、ここからが本番です。

歩いて帰らなければいけません。

当時私は奈良県に住んでいて、仕事の現場は大阪でした。

県をまたいだ移動になるわけです。

このころはまだスマホもなくGoogleマップなんていう便利なものもありませんから、自力で帰るしかありません。

道を調べるのによく使っていたのはマップルという地図です。

今はもうないんですかね?...まだあるのかな?

コンビニでそのマップルを立ち読みしある程度の位置を把握して私は歩き始めました。

「いったい何時間かかるんだろう?」

「本当に帰りつけるのかな?」

「疲れたな...」

「腹減ったな...」

様々なことを頭の中で巡らせながらただひたすら歩きました。

歩いて...歩いて...歩き倒しました。

しかしどんなに歩いても一向にゴールに近づいている感覚はありません。

もう時間もかなり遅くなり周りは暗く、方向感覚もどんどんなくなっていきます。

今いったい自分はどのあたりを歩いているのかもわからなくなってきました。

どんどん建物もなくなっていき交通量も減ってきて山道のようになっていきます。

「この道であってんのか?いやこっちに行った方が近いかな」

もう完全に進むべき道がわからなくなっていましたが、それでも自分の勘を頼りに進みます。

すると遠くの方に車のライトらしき明かりがたくさん見えてきました。

「あっちに行けばデカい道があるのかもしれない。でかい道に出た方が良さそうだな」

そう考えた私は明かりがたくさんある方に足を進めます。

そしてたどり着くと思った通り大きい道路にでました。

「よし!思った通りだ。この道で標識を見つければ大体の位置がわかるぞ」

そう思い安堵しながらまた歩みを進めます。

しばらく歩くと先の方に明かりが見えてきました。

「なんかの店かな?ちょっと疲れたし休憩できるところでもあると助かるな」

そう思いながらその明かりのところまでたどり着くとそこはなんと...

もう引き返せない...

歩きに歩きたどり着いた場所はなんとパーキングエリアでした。

私はそこで初めて気づきます。

自分が歩いていた道は高速道路だったんだということに...

「あれ?高速って人歩いていいんだっけ?いや、たしかダメだったような...ヤバいかな...」

その時点でかなり疲れていた私はとりあえずパーキングエリアに立ち寄り休憩することにしました。

そのパーキングエリアにはマクドナルドがあったので私はハンバーガーを買おうか迷います。

当時ハンバーガーは1個80円で売られていました。

残金は180円…どうしようか思案しましたが、結局やめておきます。

家に帰ってからゆっくりパンでも買って食べた方がいいなと考えたんです。

80円のハンバーガー1つ悩んだ挙句買わないという選択をする自分を情けなく思いましたが、その時はそれが最良の選択だと自分に言い聞かせて納得させました。

そして次にどうするか考えました。

「高速歩いてたらヤバいよな?どうしよう...でも、もう引き返すこともできないもんな...よし、行くしかない」

そう考えて先に進むことにしました。そうして私はつかの間の休息を与えてくれたパーキングエリアを後にします。

余談ですが。そのパーキングエリアに置かれていたテレビでは「笑っていいとも!秋の特大号」が放送されていたのは今でもハッキリと覚えています。

今ではテレビなんてほとんど見ませんがこの時は早く家に帰ってゆっくりテレビが見たいと強く思いましたね。

パーキングエリアでの少しの休憩を挟んで私は再び高速道路を歩きだしました。

高速道路だと気づくまでは何とも思わなかったのに意識すると急に怖くなってきました。

「どうりで車のスピードがやたら速いわけだよな」

「引かれそうな気がする...」

「うわっなんか...こわっ...こわっ...怖いっ怖いっ怖い!」

そんなことを考えながらも、もう後戻りはできないので私はこの道を歩き続けるしかありません。

さらに、歩き続けます。

すると、前方の路肩に不審な車が1台止まります。

「なんだ?やばいやつか?」

私は足を止めて様子を伺いました。

しばらく様子を見ているとその車はまた動き出し、何事もなかったかのように去っていきました。

「なんだよ...ビビらせんじゃねーよ」

ほっと胸をなでおろし私はまた歩き始めます。

それからしばらく歩いていくと後方から何やら声が聞こえます。

「そこの歩行者の人止まりなさい」

拡声器の声でした。

「そこの歩行者?俺以外に歩行者なんているのか?ここは高速だぞ。あ...俺のことか...」

後ろを振り返るとそこには赤いライトを光らせたパトカーが私のすぐ近くまで近づいてきていました。

「あ...俺、逮捕されるのかな?」

そんなことが頭をよぎりました。

パトカーは路肩に止まり中から警察官が降りてきて私にパトカーの中に乗るように指示をしてきました。

私は指示どうりパトカーの中に乗り込み、その車内で警察官に聴取をされることになりました。

パトカーに乗せられて...

どうやら警察の人が言うには通報があったらしい。

私は「あの怪しい車のやつ...通報しとったんか」そう思い、なんか妙にすっきりした気持ちになりました。

パトカーの中で住所、名前、年齢、職業、携帯番号、実家の電話番号などいろいろなことを聞かれた後、

警察「なんでこんなとこ歩いてたん?」

私「お金がなくて歩くしかなかったんです。あるいてるうちに迷い込んでしまって...」

警察「そうか~それは大変やな...でも危ないからこんなとこ歩いたらあかんで」

私「そうですよね...すいません...」

警察「今お金なんぼくらいのこってんの?」

私「(おっ...もしかして貸してくれるのか?)あと180円しかないんです」

警察「そうか~ほんなら一番近い駅まで送ったるから、電車で帰り」

私「(貸してくれるわけじゃないんか...そらそうか、まぁええわ)ありがとうございます」

こんなやり取りをして一番近い駅までパトカーで送ってもらうことになりました。

パトカーの後部座席に乗り、風景を眺めながら

「俺いまパトカーに乗せられてる...」

と初めて乗ったパトカーに少し興奮してきました。

まぁ中身は別にタクシーとは程変わらないような内装ですが、普段は外からしか見ることのなかったパトカーの中にいると思うとなんだかものすごく特別な経験をしているような気持ちになり胸が高鳴りました。

こうして私を乗せたパトカーは30分ぐらい走った後、駅に到着しました。

警察「もう高速なんか歩いたらあかんで」

私「はい。すいません。ありがとうございました。」

こうして私はなけなしの残り180円を駆使して電車に乗り無事に家まで帰りつくことができました。


以上が私が金欠時に体験したレアエピソードになります。

金欠時のレア体験談から伝えたかったこと

今回は私が金欠時に体験したエピソードを

「お金がなくてパトカーに乗ることになった話」

というタイトルでお話してみました。

つらく苦しい金欠状態ですが、

「時にはこんなレアな体験をすることもあるよ」

「読んでもらってちょっとでも気晴らしになればいいな」

そんな思いから自分の過去に体験したことを記事にしてみました。

金欠の時はほんとにつらくて大変で、心が折れそうになってしまうとおもいますが、それでもそのつらい状態を乗り越えた先には必ず明るい未来が待っていますから、あきらめずに起きるすべてのことを無理やりにでもポジティブに捉えてとにかく生き延びることを最優先に考えてなんとかかんとかやっていきましょう。

あなたがなんとか金欠状態を乗り切って安定した生活を送れるようになる日が来ることを心から願っています。

ちなみに金欠時の体験談としてこんな記事も書いています。興味があればぜひ読んでみてください。

【金欠体験談】お金がなくて電車にも乗れない...そんな時に人のやさしさに触れた話

 でわ!また!

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